雑記

長くなりそうな話を投げています

リューン見てきました

ド!のキャスト7人もいると舞台日程もその告知もバラバラでなかなか追えなくて、逆に見たいものがタイミングよく被ったらそれは運命だから積極的にぶっこもうと思うわけで今回はリューンとLOOSERハシゴしてまいりました。

とりあえずそれぞれ分けて感想文書きます。

以下ネタバレ全開なのでこれから見る人は気を付けて!

 

「リューン~風の魔法と滅びの剣~」

初演は見てませんしネタバレも見てませんがみぞたくの役が裏切り者であるという情報だけ持ってました。というかそれを聞いてチケット取りました。

年明けに見た紫猫のギリがASUKAや花ゆめだとしたらこちらはガンガンかマガジンかな?想像していたよりずっと骨太でバイオレンス描写含まれるファンタジーだった。

少年たちが呪われた剣の封印を解いてしまい、その剣を手に取った少年は敵味方関係なく周囲の人達を皆殺しにしてしまい何処かへ消えてしまう。残された幼馴染の少年は命を懸けてでも彼を止めるために旅に出る。という王道な導入なんですがワリとこの皆殺しの様子がエグくてああ、甘く見てはいけないな、と。

この旅立ちのシーンで1幕が終わるんだけども結構周りの方たちが泣いていたのが印象的で。「そりゃ推しが立派に歌い上げてる姿見たら感動するよな(実際主演の二人はとても良い)」とふわっと考えていたんだけども、これリューン・フローとリューン・ダイの二人を筆頭に人物それぞれの抱えているものと、この時点での決意をちゃんと知ってから見ると重みが違うと思うんですよね。本当…皆どんな気持ちで…。

その後も死亡者は多数、リューン・フローは片腕を失いリューン・ダイは贖罪の旅に出てまだ一緒にホームに帰ることは出来ないという苦さを含みつつも希望とあたたかさを感じるラストは気持ち良かったです。ちょっと童話の雪の女王を思い出したりした。

なお、音楽がものすごく和田さんで私の頭は繭期になりそうだったんですが、そのせいで「不死の人がちゃんと死ねてよかったなあ」という感想が出てしまいダメだなと思いました。

最近は若い方多めかつ、きっと皆さん忙しい中なんとか稽古時間を確保しているんだろうなあというのが滲み出ている舞台をよく見ていたので、ベテランの方たちが多数参加していて再演ということを差し置いても全体的にしっかり稽古されているんだろうなというのを感じる作品でめちゃくちゃ安心感と満足感があるのも良かったなぁ。

 

主演お二人はこの舞台で初めて見たのですがとても良かった。

リューン・ダイ役の大橋さんは滅びの剣に翻弄されるのを表情や体全体を使って表現していて、その演じ分けと運動量に素直に感心した。ダイって設定を見ると結構力強い印象なのだけれど多分大橋さんご本人のオーラがにじみ出ていてとても無邪気でかわいく見えるんですよね。なのでより周りを傷つけてしまう姿が痛々しい。カーテンコールでは元気に手を振っていて、藤原さんとまんま同じことを言っちゃってツッコまれてたりして、とにかくニコニコしてて本当に愛らしい子だなあと思いました。

一方リューン・フローは結構終始フラットな人物。フラットはフラットでもそれが「もの凄い決意と覚悟を持った状態」で実はワリと冒頭から固定されているので後半に行くにつれむしろ恐ろしくなってくると言う…。自分の腕を失っても、声を失っても、リューン・ダイを自分の手で殺すことになっても、という決意のぶれなさが凄い。振り返ってお前その決意を最初からしていたのか…と気付いてゾクゾクする(なので1幕のラストの重みがでかくなる)本当に言われてみれば最初からそうだったなって分かる演技を藤原さんはされてるんですよね。これはちょっと他の役も見てみたいぞ!と思いました。カーテンコールではこれから夜公演もあるけど全然疲れてません!ってことを他のキャストにも強要しててそこもまたゾクゾクしました。

最後のご挨拶で役者さん方は中々二階席を見てくれないなーと寂しく思ってたんだけども主演のお二人は本当に奥の方まで見て手を振ってくれてたので流石アイドルだと思ったし好きになっちゃうなと思ったんですがどうにも公式HPはJrの皆さんの情報が薄いので何とかしてほしい…いや数年前に比べたらめちゃくちゃマシなのは分かるんだけど…。

 

そして今回のお目当てだった溝口ファンルン。めちゃくちゃ楽しそうでかわいかった。

衝撃の裏切り!かと思ってたら最初から結構うさん臭くて、序盤からキャピキャピした感じとドライな感じと怪しい感じがクルクル入り乱れていて楽しかった。裏切りのシーンは本当に楽しそうで…ドリフェス時代の彼はとても楽しそうに飛んで跳ねて意外にワイルドな感じのパフォーマンスをするイメージだったんですが、残酷で狂気溢れるシーンなのに文字にするとまったく同じ印象なんですよねw面白いなあ。好きな俳優にすぐ悪役やサイコパスを演じてほしいと言い出すタイプのオタクなので本当にありがとうございました…。アクションもナイフの二刀流という好みのスタイルで…ありがてえありがてえ。

同時にこれ永田くんにめちゃくちゃぴったりな役では????え、永田くんのめちゃくちゃ見たいぞ??????ってなったので初演がもう見られないことが本当に残念……ちなみに彼のブログにファンルンという人物の背景に関してちょっと詳しく書いてあるので気になる人はぜひ見てほしい。

 

ここから先は舞台自体と直接関係ない話。

・ジャニさんとこはお手紙以外は受け取らないことは知ってたんだけども実際プレボではなく投函口が付いたポスト的なものが置いてあって異文化を感じた

・物販がパンフ 2,000円。以上。なためここ2年くらいで一番平和な物販だった。ブラインドは悪い文明…

・しかしこの手の興業は物販で収益を出すものだと思い込んでいたのでこの舞台どうやって稼いでいるんだ???と思いました。あと円盤を出さない理由が分からない…そして私は円盤を出す舞台に慣れてしまっていた…甘えてはいけない…

 

とりあえず主演お二人が中の人をつとめるVの人をフォローしましたがVの方は別人格なのでお二人自身の参考にはなりませんでした(当たり前だ)

これから地道にお勉強しようと思います

大分遠回りして武道館の横に辿り着いたお話

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建物に合わせるとぬいがぼやけぬいに合わせると建物の名前が分からぬ

あなたのドリフェス!はどこから?と聞かれたら私はアプリ稼働初日からと答えるけど当時いきなりめちゃくちゃハマってたわけでは無く、何度も言っているけど無くしたと思っていたアイカツがここにあるかもしれないという縋るような気持ちとあと「私は好きだけどこれ絶対流行らんだろうから不憫だし」という超上から目線の同情心からの好意だった。

なもんでアプリの事前登録と同時にツイッタードリフェス公式アカウントもフォローしていて目に付いてたはずなんだけどファンミ01のことはまったく記憶にない。

壮馬が行く!全国行脚の存在は覚えているのでアカウントを全然見てなかったわけでは無い。多分リリイベの一種、全国行脚の延長くらいに感じて流してしまっていたんだと思う。いや、どちらにしても当時の自分にとっては全国行脚も「ふ~ん。そういうドサ回りもさせられるんだー」くらいの軽いもので完全に他人事だった。

 

こうして「一応コンテンツを追う姿勢ではあったのに完全にスルーしてしまった」という下手するとコンテンツの存在を全然知らないという方よりも罪深いことをした因果かその後サイエンスホールでのイベントを干され続けた。

KUROFUNEのF2Fリリイベとはたおにのイベントがそれなんだけれどもこれはそのままドリフェスとそのキャストを追いかけていて2大めっちゃ行きたかったのに行けなかったイベントだ。

私はいつきが好きだったので3次元でもDDに比重を置いていたのだが1stライブで船にがっつり襲来されて開国されていた。具体的に何がどうとは言えないけれどめちゃくちゃドキドキして興奮してとにかく「船のパフォーマンスがもっと見たい!単独ライブしてほしい!」と思っていたところでこのリリイベ。しかもどうやら生バンドが入るらしい。なんだそれ絶対見たいやつやんけ!!!!!!!

まあ干されました。生バンドでパフォーマンスするKUROFUNEはその後バトルライブで回収できたからよかったけどそうでなかったら今でも振り返ってのた打ち回るくらい悔しかったと思う。なおこの時当たる気満々で帰りの経路を入念に調べていたおかげで(方向音痴なので毎回めっちゃ細かく調べる)今回迷子になることなく東京駅に着けたのでやはり無くしたものはなんもなくてプラスになることばっかりなんですよ。

はたおにのイベントは、はたおに楽曲を回収できるのはもう実質ここだけだと思っていたのでめちゃくちゃ入りたかった。働くお兄さんの主題歌を担当すると聞いた時にドリフェス以外の作品に関わっていくとするなら今後の楽曲の扱いはどうなっていくんだろう。ライブからドリフェスや奏たちの名前が下げられるのだろうか。と不安になっていたらドリフェス自体畳むことが発表された。武道館はおそらくドリフェスの集大成だからきっとはたおに関連曲は披露されないだろう。働け!働け!コールをするのはここしかない!

まあ干されました。これは未だに傷が癒えません。映像は残っても現場にいるオタクたちは隣にいない。悲しい…。いやでもはたおには規模の割に映像とかめちゃくちゃ残してくれててとてもありがたい…。

 

コンテンツに一区切りついた事で私の禊も済んだのか無事今回はお席をご用意してもらえた。

せっかくだから九段下駅を使い武道館前を通った。本当に歩いてすぐだ。でも私にとってはアニサマで行ったSSAよりも武道館よりも遠くて険しい会場だった。ついでに言うと余裕ぶっこいて現地入りしたら昼回終了組も合流して衣装展示見学用の列がめちゃくちゃ伸びていた。私のすぐ後ろに並んだ人たちは「今から並ぶと2回目の上演に間に合わない可能性があります」とアナウンスされている。ここまで来てなお険しいのかサイエンスホール…(その後無事見られた上にトイレを済ませる余裕まであったし展示時間延長もあったので勝ちました)

ドリフェス!はファンが送るエールが衣装になるという世界観のためか3次元の衣装が本当に良い。他の売れ売れ覇権コンテンツと比較しても出来・着数共に遜色無いと思う。

アプリでもアニメでもDCDでも初期から見ていたヴァンロとクルプリはもうドリフェスの顔だと思ってるし、フレッシュペイントはアプリで本当にず~~っと着せていたので愛着ありまくるし、ローズシャイニーは初期のドリフェスの中では際立ってストレートにかっこよく華やかでKUROFUNEの参入によりインパクトを与えてくれた思い出深いコーデだ。武道館のキービジュが一番最初に出た時に「今までキービジュに使われた衣装は絶対3次元が着ていた。これは絶対実装される!」とめちゃくちゃ興奮したことを覚えている。こうやって間近で見られて本当に良かった。

ドリフェスはとにかく何をするにもキャストを参加させるプロジェクトで本当に小さなことでもコメントを用意してくれる。彼らはこの手のコメントをいくつくらい書いて、いくつくらい自分自身ではない2次元のキャラのサインを書いたんだろう。いつも少しでも3次元キャストと2次元キャラを私たちの近くに届けようとしてくれていたなあ。

そしてこの手作り感。上井草関連でも思ったが一応大手企業が数社関わりアニメやアプリにキャストのライブと広く展開し武道館も埋めたコンテンツなのに異様に手作り感が溢れている。

慎さまのお誕生日祭壇は特に何の説明もされていなかったがほぼ間違いなく峯岸P(アニメの偉い人)作だろう。奥様作のえんがわのお寿司のミニチュアも置いてあったし。撮影はしていないが事前告知も無くさらっと資料用の雑誌の切り抜きファイルも並べられていた。この「スペース余るしせっかくだから何かやろう」と出してきた感じがたまらなくアットホームだ。展示室では臼倉さん(音楽の偉い人)と普通にすれ違った。顔が険しかったので忙しいのか何かトラブルがあったのか?と思ったら直後に衣装展示時間の延長の告知があった。多分その判断、決定のためにワタワタしていたんだろう。本当にこういうのって現場で決まるもんなんだなあ。

どうしたって、奏たちとそーまくんたちをもっと大きいところに連れて行きたかったという気持ちは消えないんだけれどこの規模だったからこそこうやって見られる景色があるし、身近に感じさせてくれて、やっぱり私はこのドリフェス!が好きなんだなあとしみじみ思う。

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ドリフェス名物パワポで作りました感のある案内表示とわざわざ作ってくれたイベントポスター

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写真では分かりづらいけれど絵の解像度がA3用紙に足りていない。ブルーレイの文字もあることから元データではなくどこかしらの商品情報から持ってきた画像なのかもしれない

上映イベントではアニマ用の他作品(某水泳アニメ)の曲を歌った音源という前座で出して良いレベルじゃない超レアものが出てきて最初から穏やかじゃなかった。臼倉さんがまだ拙い、本当に拙い、とハードルを下げまくっての再生だったが祖母なのでそこはほぼ気にならかった。あのライブは以前配信で見たがメンバーの表情が硬く、実際足を運んだ人たちが結構なアウェイだったと言っていたのも見ていたので「この2年後にはアニサマでめっちゃ堂々とパフォーマンスしてたし単独で武道館埋めたんだな…」というエモエモな気持ちで満たされていた。

本編上映はやはり見知らぬたくさんのオタクと一緒に声出して笑って泣いて見られるのは良いなあと思った。あとこの日までブルーレイを見る勇気が湧かずにいたので皆が一緒に見てくれて心強かった。あの日タオルで顔を覆って泣いてしまったのでまったく見られなかったかおるくんの挨拶はやはり泣いてしまったのでぼやけてしまった。圭吾に「即位する」と言われると即「即位して」と返してしまうので今回もその後なんて言ってたのか分からなかった。

上映後、たとえリップサービスだとしてもまた何かやれたら、と言ってくれたのは嬉しいし。観客から臼倉さんへのありがとうコールに「他のスタッフにも聞かせてあげたい」と返してくれたのもなんか良かったなあ。

お見送りに臼倉さんが立っていてそこの入口から出るオタクたちがお礼を言っている光景はなんだか関係者たちみたいで面白かった。私もお礼を言わせてもらった。関係者気分だ。
 

今回の武道館ライブ上映会で初めてサイエンスホールに入って「初の大きなイベント、しかも無銭イベでこの席数が埋まらないのしんどかっただろ…」としみじみと実感して申し訳ない気持ちもわいたけど、なんにでも文脈をこじつけるオタクなのでようやくファンミ01も干されたイベントたちも回収できた気になったし武道館でのそーまくんの「歩いたらすぐなのに」という言葉に実感が生まれた。本当に行けてよかったなあ。

公式での大き目なイベントはこれで最後かなと思うんだけどまた何かでドリフェス!の皆と会えると嬉しい。先日見た「しまじろう まほうのしまのだいぼうけん」という神映画(マジでめちゃくちゃ面白いので皆さん見てください)で教えてもらって、偶然奏くんもtwitter上で使っていた魔法をかけて締めます。また会おうね!

SSAで満天の星空になれたお話

WUGちゃんSSAから一夜明けて皆さん無事第2章を始められたでしょうか。私は諸事情でほぼほぼ寝ていないのでまったく翌日という気がしないため明日から始めようと思います。お前はいつも遅いんだよ!!

今回もとりとめもない感じでまたよそのアイドルの話めっちゃするし長文だけど以下よろしくお願いします。

 

会場に入ってステージレイアウトを見てこれは大勝利だと思った。200レベル上手側センターステージほぼ正面。アニサマの時とほぼ同じ位置だ。何にでも文脈を見つけて尊さを高めることが得意なオタクはあの時ただの外野の人として緑だけ振っていた私にもう一度チャンスを貰えたんだと思った。

あの日全然知らない人たちだった7人はもう全員顔と名前が一致するし一人一人の好きなところも挙げられる。ペンライトの色替えもできる。コールも入れられる。TUNAGOの振りコピも出来た。

アニサマから約半年で実際勉強してからは3ヵ月でここまで来れたのは本当に不思議な気持ちだ。あんだけドリフェスの時に今からでも大丈夫だから来てくれやって大騒ぎしていながら実際今からでどうにかなるんやろかとか不安だったんだけども自分でやってみるとやれるもんなんだなあと思ったし楽しかった。それとまあ盛岡でも思ったけどやはりもう少し早く、という気持ちはあって、そこも実体験として経験できてよかった。

 

今回の席はアリーナ全体と対面のスタンドが良く見えた。私はアイドル現場のペンライトを見るのが大好きで昨日もめっちゃキョロキョロしていたんだけれどもWUGちゃんがトロッコで移動すると周囲のペンライトの色が最寄りのメンバーカラーになって、色のウェーブが自然発生していてとても面白かった。トロッコが停止すると会場が虹色になっていて、あ、こういうのって自然発生させることができるんだなと思ってなんだかめちゃくちゃ感動した。あの会場って写真とか残ってるんだろうか。円盤で見られるかな。

Polarisの白→赤→推し色はちゃんと決まっていて、僕フロの黄色はちょっとまばらで、言葉の結晶の消灯率はあまり高くなくて、やはり色んな人が来ているんだなあと思って、ドリフェス武道館の全然7色にできなかったOTSSを思い出したりした。本人たちの希望だったからかなえたかったなあ…。

 

回収できたらいいなと思っていた曲も色々聴けて、それに加えて2次元のキャラたちもSSAに連れてきてくれていて嬉しかった。私はこの手のコンテンツは2次元から入るタイプでWUGも2次元が好きになれなかったらここまで来なかったんじゃないかなと思うから。私の二次元での1推しはしほっちなので本当にありがとう。あ、郡山駅SSAに連れて来てくれてありがとうございますw多分福島県民喜んでたと思います。

 

簡単にだけれども各メンバーのことを

みゅーちゃんはやはりとびっきりのアイドルだった。とにかくかわいらしい動きもちょっとした仕草も満開の笑顔も全部含めてパフォーマンスで言ったら一番好きなのはみゅーちゃんだ。ありがとうばかりのお手紙を全部笑顔で読み切ったみゅーちゃんは最強のアイドルだったと思う。

ななみんは常に美しいんだけどたまにゾクっと来るような何かを感じるんだけど今回は更に冴えわたっていた。これが恋かは分からないけど確かに落とされる。怖い。私が大槻唯ちゃんを見ているせいかなんとなく他のところでも活躍してる印象なんだけれどもそんな彼女がWUGを核だと言い切ってる姿がかっこよかった。

みにゃみは仙台でCD音源通りにしか歌えない自分のことを話していたと聞いていたのでこの日の感情が乗っている歌唱やパフォーマンスを見て胸が熱くなった。他のお仕事で幅広く、多くのキャラを演じている彼女が片山実波ちゃんを大事にしているその重みを噛みしめて泣いた。

まゆしぃの強そうは凄みが増していた。早くPART3の映像が見たい。「こんなにかっこいいと言われるようになるとは思わなかった」発言が完全にイケメンのそれで最高だった。これで中身が乙女で外仕事ではお嬢さんって感じだったりするのが面白いんだけども今後この要素をどちらも味わう場ってあるんだろうか。一番「最後」を意識したお手紙だったと思うのだけれどそれを踏まえて「これからのWake Up,Girls!をよろしくお願いします」で結んだのがやはり強かった。

あいちゃんはやはりダンスがかっこよくて、特にSHIFTのあいちゃんが大好きだ。私は女性アイドルの髪や衣装まで使っているダンスが大好きなのであいちゃんのなびく髪や翻るスカートが大好きだ。5年後10年後でも気付いてもらえたらという言葉にはなんだか正負ひっくるめて本当に色んな感情が含まれていた気がして胸がいっぱいになった。

かやたんは歌ってても喋ってても声が好きだ。かわいいんだけれど色気があってそして優しい声。ジョギングではぐれたよっぴーというオチを筆頭に本当にチャーミングで素敵なことを仕込んでくる人でそこも好き。ファミ通のインタビューで色々葛藤があったことを読んだばかりなので菊間さんの名前を出した時にドキッとした。2次元と3次元の関係の在り方に真摯に取り組んでくれていたことにWUGに限らずどこでも2次元寄りのオタクである自分は感謝しかない。

よっぴーは推しとして真剣に見るのが初めてなんだけど改めて表情や動作ひっくるめたパフォーマンスが好きだしソロパートの力強さが増していたしふざけてる姿も愛嬌たっぷりでかわいかった。彼女は言わんとすることは分かるんだけれども言葉の選び方が独特で一瞬笑ってしまう。笑った後噛みしめてそうだよなあと胸に来る。ななみんが「ワグナーさんは話がデカい!」とつっこんだばかりだったので青山さんもデカくなりがちなのワグナーだから仕方ないよななんて納得した。ドリフェス武道館は壮馬くんのおかげでほぼ強制的にドリフェスになり勝ちになり明日に連れて行ってもらったんだけどもWUGSSAではよっぴーに強制的に第1章に幕を下ろされ第2章を開始させられることになった。生きてといわれたので第2章を生きます。

 

余談なんだけれども、九州出身アイドル繋がりで柏木由紀さんに対して峯岸みなみさんが「ゆきりんと打ち解けるにはお互いの内臓を一個ずつぶちまけるぐらいの話をしないと無理だと思う」と表現をしていてそれがとても印象的で大好きなんだけども、なんとなくWUGちゃんにはずっとそういう感覚がしている。

2次元も3次元もちゃんと見た時の第一印象が「彼女たちは一体何と戦っているんだろう」だった。なぜか痛みが伴って見えるのだ。元々プロジェクトの成り立ちに震災という痛みがあって、その後も成功ばかりの道では無かったと思う。リアルタイムで見ていないのですごくざっくりした印象の話で申し訳ないのだが彼女たちはその痛みにぶつかって寄り添って、そこまでやらなくていい、見せなくていいよ、ということをぶちまけている気がして。だから私の彼女たちへの印象が「強そう」ばかりになってしまうし全てを笑顔や楽しいに昇華させてる姿が本当にかっこいい。そんな彼女たちに最後に送られたのがあの4曲というのが本当に興味深い。

直近で追っていたドリフェスとは真逆の魅力で、アイドルっていろんな魅力があるよな、色んな生き様があるよなってことを噛みしめた3ヵ月間だった。

 

そして東北の住民として、WUGちゃん東北と向かい合ってくれて本当にありがとう。ワグナーさんたちもまた来てね。

WUGちゃんの想いを貰って東北へ帰るのがなんだか嬉しいな、なんて思って終演後に時間を見たら最終新幹線はとっくに行ってしまっていて、栃木県那須塩原という関東の北端までしかいけなくて急遽漫画喫茶で夜を越しました。という残念過ぎるオチを持って締めさせていただきたいと思います。

生きます。

なんとかギリギリ間に合った者の話

私が一番最初にWUGのライブに行ってみたいなと思ったのが昨年のアニサマ。極スマを歌いながら目の前をトロッコで通り過ぎていく4人を見た時だ。申し訳ないくらい知らない人たちだった。

 

WUGちゃんは立ち上げの時から話題になっていたので存在は知っていたし、福島の人間なので東北を舞台に作られるアイドルには興味があった。しかしアニメの1、2話の評判が散々だった。そのまま触れずに終わった。

 

数年後イオンのCMでなんか歌声はめっちゃ若い(キッズアイドルだと思った)のに見た目は大人な人たちが映ってどこのアイドルだ?と調べたらWUGで、え、まだ活動続けてるの?つか本当にご当地アイドルやってたんだ。となった。失礼続きで申し訳ないが七人のアイドルとアニメ旧章の存在しか知らなかったのでもう終わっているものだと思っていた。すごいなあ頑張ってるんだなあ。と思った。そこで終わった。

 

DearDream目当てで行ったアニサマ。WUGが解散することは知っていた。これがWUGちゃんを見る最初で最後の機会だなあ、とりあえずちょっとでも見れて良かったなあと思っていた。WUGちゃんが登場すると会場中の人たちが当然のようにライトを緑に変えていた。私はWUG=緑をそこで初めて知った。もちろんPolarisのことも知らないので緑を振り続けていた。彼女たちが退場した後、せっかく東北のアイドルとして活動してくれていたのに本当に全然知らなくて、ちゃんと触れずに終わってしまうのが無性に申し訳なくもったいないなあという気持ちが込み上げた。

最後に彼女たちの現場に行ってみたい。帰りの新幹線でツアーの詳細を調べた。首都圏と仙台は枯れていて最寄は岩手と愛知だった。ムリっしょ!また終わった。

 

終わった話が復活したのは昨年11月のノースリーブスさん10周年イベントを干されたのが原因だ。ドリフェスに明日に連れてきてもらったばかりだと言うのに絶望で明日が見えなくなった。どうやってこの心の穴を埋めようかと考えた時にWUGちゃんの盛岡とみぞたくの舞台(2月)の二択になり、とにかく今すぐ傷を埋めたいから日にちが近いWUGちゃんにした。

 

そんなわけで動機やきっかけは私が東北人であること、アニサマ、そしてノースリーブスだ。結構ドリフェスを引っ張り出して重ねたり比較したりして語ってはワグナーさんからドリフェスのオタクありがとうと言ってもらえたけどドリフェス要素が薄くてすまない…もっと素敵な話だったら良かったのに最終的に正の方向とはいえ完全に八つ当たりの形で踏み込んだ…すまない…。

あとワグナーさんへのありがとうという気持ちでやったのはアニメもライブも感想文を書いたことくらいだ(アニメの時系列や配信期間を教えてもらっていたのと、ドリフェス武道館の素敵な感想文あげてくれた方たちがいたので)

最初に見た続劇場版前後編以外は普通に見たいから見たし、ライブ行ったら楽しくて普通に1オタクとしてWUGちゃんを応援しようと思った。自分がやりたいからやったことだ。何度も言っているけれど刺さるはずの人が絶対いるはずなのに見つからないまま終わるのが一番悔しい。

ドリフェスの終了告知が来た時、とにかくもっとたくさんの人にドリフェスに出会ってほしいと思った。3次元のライブが生で見られる機会の喪失はもちろん、この2次元と3次元が同時に成長していく感じとか、とにかく今現在のこの感覚はきっと後では味わえない。今、見てほしい。

私はアイカツに「皆に伝えたいとぼんやり思うよりも目の前の1人に絶対伝えたいと強く思う方が結局皆に伝わる」ということを教えてもらった。私がドリフェスを絶対伝えたい1人は誰か、アイカツ愛する人だ。私は失ったと思ったアイカツドリフェスの中に見つけて救われたから。なのでアイカツ好きな人に向けてドリフェスプレゼンを書いた。

じゃあWUGちゃんのことを伝えたい1人は誰だ。ドリフェスのオタクだ。WUGとドリフェスは2次元と3次元で同時にデビューし一緒に成長して行くという最初のコンセプトが似ている。しかしそこから進んだ道も見せたものもかなり違う。けれど違うからこそ見比べて面白いだろうし、スタートが似ていたコンテンツがどうゴールをするのか見る価値はめちゃくちゃにある。

だからドリフェスのオタクに向けてWUGプレゼンを書いた。

ドリフェスのオタクとしてWUGちゃんのためにと言うより、ワグナーとしてWUGちゃんのために何か出来ないかなと考えた時に手元にあったのがドリフェスだったからそれを使おうと思ったというのが正しい。なのでワグナーさんにドリフェスの人ありがとうと言われるとちょっとどちらにも申し訳ない気持ちになるのだけれど、これで間接的にドリフェスを好きになってもらえたら嬉しいのでまあいいや。

 

盛岡のライブはとても楽しかった。楽しかった分たった1ヵ月の履修でこんなもの見せてもらって良かったのかという畏れ多い気持ちになった。これは私みたいなついさっきふらっと来た人が来ていい場所では無かったのではないか。SSAの発表がツイッターに上がった時も一般販売開始してそれでも席が余っていたら参加させてもらおう…という尻込みっぷりだった。が、その後青山吉能さんが新参も古参も関係ねえと言っていたというのを聞いた。私がドリフェスの時に散々言っていたことだ。そうなんだよなあ。ドリフェス武道館は本当にたくさんの人が来てくれて、一緒に楽しんで笑って泣いてドリフェスになって勝ってくれてそれが嬉しかった。遅かったと後悔してくれている人もいたけどその人は間に合ったのだ。目撃してくれた。0と1では全然違う。0を1にするのがこんなに辛くて大変なことなんだとドリフェスの終了告知以降めちゃくちゃ身に染みた。まず見てもらうこと、来てもらうことは本当に本当に大変だ。あの期間でたくさんの新規を武道館に連れて来れたこと、席を埋められたことは私たちの誇りだ。だから多分WUGちゃんとワグナーさんにとって我々新規も誇りに思って貰えるだろう。貰えるかな。思ってほしいな。

よっぴーのあの言葉ですっと軽くなって堂々と先行でチケットを買った。あの日から私の推しは青山吉能さんです。

 

ちゃんと作品を見て4ヶ月、現場に行って3ヶ月くらい。時間で見ると凄く短いけれどなんだか凄く濃かった。私はひたすら在宅だったけれどTLに流れてくる文章やブログを眺めてるだけでめちゃくちゃ濃かった。私が見た3ヶ月前とは絶対に変わっている。以前今のWUGちゃんとワグナーは最強目指して武者修行の旅をしてるのかな?なんて言ったけどその通りどころではなかった。一体どうなってるのか分からなくて本当に恐ろしい。怖すぎる。確かめるのがめちゃくちゃ楽しみだ。ハマりたては何もかもが初めてで新鮮で予想できなくてとても楽しい。この楽しさは新規の特権だ。思う存分楽しもうと思う。そして明日がガチで初めてな人が羨ましい。きっと盛岡の私よりも衝撃をうけるだろうから。

 

SSA楽しんできます!楽しみましょう!

あの日から1年たちました

長かったような短かったような~という前回と同じ書き出しと見せかけて、あの発表からの1年は濃かったのでこれは純粋に結構前のことに感じる。

ツイ廃なので自分がどんな感じだったのかがちゃんとログに残ってるのがありがたい。ちょっと当日のつぶやきを抜粋。

 

 

 

 

 

他人から見るとどんな感じですかね。自分で見ると必死にテンション上げてポジティブな雰囲気にしようと頑張ってて痛々しいかな。

終わりますと言われてバッサリ終わるコンテンツならもうなりふり構わず泣き叫び世界のあらゆるものに呪詛を吐き地団駄を踏んでいたところだが、私がドリフェス!コンテンツ内で一番愛していたアプリくんの寿命はまだ2ヶ月あった。悲しいことに1年と10ヶ月分の歴史しかないので今から始めてもおそらくメインストーリーとイベストは読み切れるしトンチキコーデにトンチキドリアピも見れる。ドリフェスの個性豊かな楽曲のほとんどに触れる事が出来る。アニメでも十分棒とか下手とか言われていたけどもそれよりも激ヤバな超初期の皆の演技と最新の演技を聞ける。

アイカツを失ったと思っていた私はドリフェスのそのトンチキで優しい世界観とその世界でアイドルを頑張っている奏たちに救われた。確かに演技はとても拙かったけれど、その素人くささが逆に奏たちの素朴さや良いヤツさを底上げしてくれていた。

ドリフェス!の世界を見てくれ!アプリをやってくれ!

界隈の雰囲気が完全お葬式モードでは敬遠されてしまうことは知っている。実際私も敬遠する側として界隈ごとミュートをキメたことがある。ハッピーな生き様を晒して面白そうと思ってもらわなくては。

まあそう思ってたんだけど根が暗いのとやはり溢れ出る負の感情は消せなかったのでとてもハッピーには見えなかっただろうし、本当に躁鬱の波がやばくて酷かったと思う。ツイッターのログを見たら3月以降ツイート数がそれまでの月の3倍くらいになっていた。切らないでいてくれたフォロワーさんたちには本当に感謝だ。ミュートは仕方ない。むしろこんな私を見ないでくれと思う時もあった。でもドリフェスは見てください。

 

あとやはり武道館があった。

ファンミ01のそーまくんの発言が取り上げられがちだけど純哉くんも目指してた場所だと言っていたことは声を大にして言いたい。どちらの次元にとっても目標の場所だ。武道館自体は嬉しかったし純粋に楽しみだった。彼らのライブで楽しくないわけはない。

ただただ本当に申し訳ない話だけど絶対埋まらないと思っていた。アイカツ武道館の時に改めてキャパを調べてやはりまだ我々には先の話だなと思ったばかりだったし。何がなんでも席を埋めるためにグズグズ泣いてる場合じゃねえという気合いというより焦りがあった。

なんだかんだとその後2デイズになったし席も埋まったので本当に良かったんだけどもやはりこちらのそういう空気はキャストの方にも漏れてたので申し訳ない。

 

昨年の今日の放送からすぐにかおるくんは千弦と連名で文章をあげてくれた。翌日も翌々日もオタクたちを励ますようなツイートをしてくれた。武道館二日目に寂しくないわけないと叫んでいるかおるくんを見てその頃のツイートの一つ一つを思い出してもう涙も声も止まらなかった。本当にどれだけかおるくんに救われたか分からない。絶対自分の方が辛いのに私たちのために毎日言葉を、写真を選んで用意してくれていた。どんな気持ちで用意してたんだろう。

まさきくんも武道館後にやっとあの日から進めた気がすると言っていた。できるギリギリのラインでオタクの心に寄り添ってくれていた。ヒヤヒヤするところもあったけれどまさきくんのそういった「見えてますよ」アピールは私たちの勇気になった。

二人に限らずメンバーには本当に色々心配させてしまったし気を使わせてしまったし我慢させてしまっていた。常に感謝しているけどもこういう日には改めてありがとうと言いたい。

 

今振り返って本当にこの1年ドロドロとしていた。楽しいことも嬉しいこともあったしむしろそちらの方が最終的に大きくて勝ってるんだけど、下手に内に閉じ込めて蓋をしていたので消化出来ずにいたのでこうやって小出しで吐き出して成仏させている。毎回飽きずに暗い話ばかりしてるなという自覚はあるんだけども本当に根が暗くてどうしようもない。

でもまあ本当にこういうのは無理に卒業するものでも無いし、しんどい気持ち以上にたくさんの楽しい思い出もあるし、まだまだ出るものも買うものもあるし、色々ひっくるめてもう少しだけ一緒にいようドリフェスくんという気持ちです。

ユメノコドウツアーから1年たちました

あっという間のようなものすごく昔のような。色々ありましたね。以下ライブの内容に言及するレポートではなく当時の自分をひたすら語るのとあと我らのセンター様に関する話です。

 

2月25日は寒い日で、純哉くんが前日に海風が冷たい!と教えてくれていたのでダウンコートを用意して行った。実際マジで海の真横だった物販待機列は悲しいくらい寒かった。運営が用意したぬいTの在庫も寒かった。

あの当時の自分のことを正直に話すと不安で不安で突然叫びながら走り回りたくなるくらいには不安だった。

年末にアニメの本放送が終わった。監督は期待を持たせないようにかワリとハッキリとアニメはここまで的なことを言っていた。

DCDの終了は分かりやすかった。アイカツ!をやっていたのでDCDが1シーズン全6弾1年単位なのは知っていたし6弾が再録祭だったので確定だ。そもそもCDの初回特典がDCDカードからドリカになった時点(ユメノコドウ以降)で察していた。

アプリはクリスマスイベントの報酬ポスターが前年のイベントの使いまわしだった。まあこのポスターは+αな報酬だし昨年参加できなかった人への救済だろう…と目をそらしたけど正月限定ガチャのおまけドリカが前年の正月イラストそのままに書き初めの文字だけが入れ替わっているというそれだった。この苦し紛れさはただの使いまわしよりも「ヤバイ感」が漂っていた。

ツアーが始まって、東京では何の告知も無かった。7人集まった大阪でも無かった。バトルライブでも無かった。今日も何も告知が無かったら、きっとそういうことなんだろう。

しかしここまでヤバイ空気を感じていながら私は変なところが楽観的なのでDearDreamというユニットは残るものだと思っていた。根拠はすでに「働くお兄さん」の放送が始まっていてそちらの主題歌を担当していたからというそれだけだ。てっきりまた月1とかで続けるだろうと思っていたドリフェス研究室が完全終了したことには愕然としたのだが、配信元であるアニメイトチャンネルのサービス終了の告知が来たので脳がうまい具合にそっちのせいにしてしまった。

懸念材料は「2次元を切り離した3次元DDを今まで通りに愛せるか」だったがこれはライブを見てイケるっしょ!となったので帰り道は本当に楽しかった!で一杯だった。

ツアー中ずっとちらほら見え隠れしていた「ここが区切り」というオーラはすべて「2次元と3次元の間の区切り」だと思い込んでいた。本当に鈍感でおめでたい頭だったなあと思う。

あの日、彼らはどんな気持ちでステージに立っていたのか。

そうまくんはどんな気持ちでダブルアンコールのシンアイを「後悔しないように歌って!」と言っていたのか。

 

私がAKB48を好きになって良かったことの一つが「センターはとても大変だ」ということを知れたことだ。

それまでの私はセンターとは一番目立って、一番スポットが当たって、一番美味しいポジションだと思っていた。

全盛期に絶対エースとしてセンターに立っていた前田さんはAKBの顔として世間からの悪意を一身に受けていた。同期で卒業までずっと同チームだった高橋さんは「常に私たちの前に立って矢を全身に受けながらそれでも立ち続けてくれた人」と評している。

センターは「盾」の人なのだと教えてくれたのは前田さんだ。

ドリフェスRで奏がセンターである自分に悩んだ時に出した結論が「みんなを守る」だった時に、ああ、やはりそういうものなのだなあと実感した。

この日トミーが「今まで真ん中で頑張ってくれたそうまに改めて拍手を」と言った件に関して「7人全員頑張ってたのに一人だけ特別扱いするのはどうなの」と言っていた人がいたけれどやはりセンターは違うのだ。彼だけが受けた矢がある。彼だけが受けた重みがある。彼だけに負わされた責任がある。横で見てきたトミーがわざわざ言うくらいには、あったのだ。

「横にメンバーが、後ろにスタッフさんが、前には皆がいる、俺は最強です」と言い切ったそうまくんは格好良かったし、前にいる私たちも仲間に入れてくれているのが嬉しかった。今思えばとっくに私達は「ドリフェス!」としてカウントされていた。そうまくんと奏は私たちも含めたドリフェス!皆のセンターだ。

 

3/5のあの放送の最初の一言を言い出した時のそうまくんのことを考える。

プロジェクト終了が決定していたであろうあのツアー中のこと、終了を告知してから武道館までのことも。

彼は文化祭のようなお祭りの終盤があまり好きでは無いと言っていた。準備はワクワクして楽しいんだけれど、お祭りが終わってしまう寂しさがとても苦手で嫌いだと。

そんな彼があの時間をどういう気持ちで過ごしていたのかと。

本人しか分からないし私の妄想を押し付けるのも嫌というか妄想するのもなんだか嫌だから、どうだったのだろう、と思うところで止めるのだが。

 

昨年の今日は「センター」について改めて考えた日だったから、アイドルをしてくれて、センターとして真ん中に立ってくれていたそうまくんに拍手を送りたいな、なんて考えた。あの脈絡があるのか無いのかよく分からない万歳三唱で私のグルグルとした不安を吹っ飛ばしてくれたあの日の我らがセンターに拍手を!

ギリ見てきました

昨年ドリフェスを色々振り返ろうとした時に自分が本当にロクな感想を書いていなくて振り返るのが非常にめんどくさかったので今年はちょいちょい色んな記録を残しておこうと思います。

 

1月末はでずにーしーに行ったりファスライ上映会&いつきのお誕生会を開催するというめちゃくちゃ楽しい予定を立てていたが、生まれて初めてインフルエンザにかかったため中止になった。年の初めからこんなんで悲しいどころじゃないがなんとか舞台の日は外出OKになっていたので完全敗北は免れた。これは勝ちです。楽しいことが勝ち越せばいいんだよ!

いつも前日に慌ただしく手紙を書いて後で文章を読み返して(毎回写真撮っている)反省するので今回は珍しく早めに書き始めていたのだが時期的にインフルエンザ潜伏期だったと思われるので破棄。その後医者の外出許可が出ている日まで待ち、書く前に風呂に入り、インフルエンザ中に絶対触れていない服を引っ張り出し、部屋の換気をし、自分の手とペンとテーブルを全て消毒しマスクを着用して書いた。なお病み上がりの頭で書いた文は過去最高に酷い出来だったので今とても反省している。健康じゃないとオタクもろくにできない。オタクも健康第一だ。

 

以下、紫猫のギリのネタバレ全開感想文です。 

 

今回はほぼネタバレを入れずに鑑賞。チラッと見た写真でそーまくんが紫猫であることとまさきくんが多分芸者とかそっち系のそれなんだろうなぁということだけ把握。

 

ストーリーはとても2次元。キャラクターの造形も2次元みが高くASUKAらへんに載ってそうな女性向け時代ファンタジー物語といった感じ。

主人公のギリも珠ノ新も辛い過去を持っているし、途中で仲間が命を落とす上に敵に体を乗っ取られるという悲しいシーンもあるけれど、王道かつシンプルな構成で分かりやすくて昨年最後に見たおわまりに色々抉られた脳と心に優しかった。 

物語の序盤の方からギリの生い立ちや目的は察せられるのだけれども「情」の部分はあまりギリ本人には語らせず、過去のギリを知っている珠ノ新と現在のギリを慕っている乙の言葉や態度を通して描かれることで悲劇のヒーローにしすぎないところが絶妙なバランス。

ラストもあと一人殺せば本物の化け猫になる状態で、晴れやかな顔で旅立ってはいたけれどそれは恩蛇を追う旅であり、彼はもしそれが珠ノ新を守るためなら斬ってしまうのかなあという影も少し落としていて。騙されていたとはいえそれまで関係のない侍たちを切り殺してきた業も背負わせたように感じられて良かった。

劇場は本当に小さくて、そこでスピーディーに繰り広げられるお芝居が楽しかった。殺陣も単純に武器の種類というだけでなく猫、カラス、熊等動物要素も含まれていて楽しかったし、殺陣をあの距離でたくさん見られるのは贅沢だなあ。個人的に小さい箱は大好きなんだけれどもその分倍率の方がしんどくなるのでやはり一長一短…。

 

ギリはぶっきらぼうの中に情が、憎しみと怒りの中に純粋に人を斬るのが楽しそうという狂気が垣間見える、そーまくんで見たい要素が詰まっている役だった。特に彼の狂気の演技が大好きなのでそういう面が見えるとめちゃくちゃ嬉しい。前髪が長めだし人斬りしてる時は仮面を付けているのでなかなか見えない目がたまに見えるとギラっとしているのがとても良い。

元々背が高い方ではないのだけれど猫を意識しているのもあって普段より小柄に見えて、その姿でひたすら暴れている殺陣が野生を感じさせて良かった。俊敏そうな動きがちゃんと小動物っぽくて殺陣作る人と演じる人って本当に凄いなあと感心。とにかく殺陣に次ぐ殺陣でそーまくんの運動量マジで大丈夫なのか…。大阪公演も残っているけど怪我せず乗り切ってほしい。

 

まさきくんの乙は脚本の方が「色香&清潔」と言っていたが完全にそれ&それ。

ギリの前では無邪気だし献身的だし純粋に慕っているように見えるけれども、陰間という男娼(パンフによると家族に売られている)のため世の中や人の暗い部分も見ていて、実際彼も序盤はギリの人斬りを通して自分の鬱憤を晴らしているような側面もある。

ギリへの好意も友愛だけでない色んな要素を持っているのが伺えるし、珠ノ新への嫉妬もギリのことだけでなく周りの人に愛され守られているという立場への嫉妬も含んでいて根が深い。

と、ここまで書いていて改めて思うんだけれどめちゃくちゃ色々詰まっているw物語の序列的には3番手以降だと思われるのに大盛りすぎやしないかwこれでもめちゃくちゃ削ったとかマジかよ!ってwものすごく作り手の愛情を受けているのが分かる。

そんな乙の複雑さやドロドロさをまさきくん本人が持っている人柄やオーラでいい感じにコーティングしていて、それを脚本の方が「清潔に演じてくれています」と言っていてなるほど!と思った。そして乙という人物の基盤として色気は常に漂っているのだけどたまにスパイスのようにピリっと効いていてドキっとしたり、まったく感じなくて乙の素の部分を感じたりするのでやはり「色香&清潔」は本当にもう、それ(語彙が無い)

本人は似たような役が続くこととそれらをハマり役と言われることを気にしているようだけれども(前者は私も気になってたんだけど)多分役が彼に似ているからではなく、彼自身の持っている要素がにじみ出た結果役がハマったんであって、どの役も自分のものにしているといった感じでそれは役者としての魅力でもあると思うのであまり気にしないでほしいと思うし今後もっといろんな役を消化していく彼の姿を見たいなあと思うので業界の皆さんお仕事たくさんよろしくお願いします。

あとこれは偶然だけれどもおわまりのまいちゃんの直後にこの役が来たっていう縁が面白いなあと思う。まいちゃんに関しては消化が相当難しかったんだろうなという対比もできたし。

パンフを見ると声優として得たものが評価されたようでそれも嬉しかったなあ。

 

カーテンコールでギリと乙が二人一緒に元気に出てくるのはなんだかとても良かったねえという気持ちになった。距離は離れても同じ空の下にいる珠ノ新は家族であり、隣にいて一緒に旅をする乙もまた家族なんだろうなあ。

あと芝居や役に一切関係ないんだけどそーまくんが挨拶している時に隣でうなずいてるまさきくんの構図がなんとも言えず可愛くて好きだなあと思った。

私が観劇した日はそーまくんが「何故か締める時に噛みがち」という癖を発揮して「ありがとうございました」を噛んでいて嬉しくなったし、もう何度も見ているんだけど改めて彼が最後に一人で客席を見渡して一礼して捌けていく姿が好きなんだよなあとしみじみした。

ドリフェスが終わりハンサムも不定期でもう歌を聴く機会もそうないだろうと思ったらあっさりここで完全新曲を回収できてしまったのもなんか面白かった(周りも初見の人が多かったみたいでOPは「この声は…」って感じにざわざわしていたw)

開演前のコーレスの練習(練習したけど声を出すシーンはまったくないというw)でアミュー!ズ!コールしたのはキンプリの応援上映アイマス現場の提供読み上げを思い出して思わずありがとー!も言いたくなったし、いしはらー!そーまー!コールはド!現場じゃないのにここでも宗教めいてるのかよ!ってなった

 

そんなわけでギリ面白かったです!年明け一発目がこの作品で良かったなー。円盤の方もう予約始まってるから今から特装版とかできないだろうけど設定資料集とか主題歌CDとか欲しかったな。あと書き切れないけど他の役も良かったんだ…珠ノ新様ご一行ファミリーとか、八咫羽と愚利図の仲良しっぷりとか…

上にも書いたけれど今現在はまだ大阪公演が控えているので皆さん怪我無く完走できますようお祈りしています!