雑記

長くなりそうな話を投げています

WUGアニメ完走しました

前回劇場版前後編のみ見た感想をあげまして、その後

七人のアイドル→TVシリーズ1部→新章

と見終わったので感想を書いておこうと思います。相変わらずドリフェスとかAKBとかにめちゃくちゃ重ねてるのでよろしくお願いします。あと長文です。

 

七人のアイドル、話は淡々と進むしBGMが少なく作中が静かで、あとキャスト陣の演技もまだまだ拙いのもあって、なんとなくリアルな空気だなあって思いながら見ていた。

その雰囲気の中であのブランコのシーンが少年誌のちょいエロラブコメが始まったようでちょっと違和感があったり、パンチラに関しては居心地の悪さや嫌悪感があってこの後の視聴に若干不安がよぎった。色々言いたいことはあるんだけども、端的に言うとやはりパンチラは強いんすよ。見ちゃうんですよ。意識がそこにいっちゃう…気が散ってしまう…のがせっかくの山場のライブシーンなのになんかもったいないなあと。

まあそんなこんなでスタッフロールが始まって曲に集中できる状態になり、改めてド新人のアイドルグループにこんなかっこいい曲を振る采配は推せるなあなんてぼんやり考えているところでまゆしぃのソロパートが流れ、なんだかざわざわっとした。この頃のWUGちゃんはまだまだ荒削りなのと、かわいい声の人が多いのでかっこいい曲でも全体で歌うとキャイキャイした雰囲気になる中、まゆしぃのあの綺麗で力強い声が朗々と流れる。強い。

これは単純に彼女の歌が上手いっていうのもあるんだけども、彼女のセンター力にこれがセンターだ!という曲の演出が完全にキマっていて説得力でぶんなぐられた形なんだと思う。前田敦子が絶対センターとして立っていた時代の48に育てられたオタクである自分、センターが強いアイドルが大好きです!やはりWUGのアイドル観は推せるんじゃないか?となって無事本編に進めた。

 

2話前半の皆がいたたまれなくなりタオルを投げ入れたい気持ちで一杯になりくじけそうになったが、後半パートでアイドルの道を選んだみゅーちゃんを応援してくれるオタクたちとそれに感激して再びWUGに戻ってくれたみゅーちゃんを見て泣いた。

みにゃみちゃんのために垂れ幕を作って、お日様のようだからと黄色を選んでくれるおばあちゃんたちを見て泣いた。

WUGが大好きなのに思うようにできなくて逃げ出してしまうあいちゃんに、なんとなく任されたリーダーの重荷にボロボロになりながら責任を果たそうとするよっぴーを見て泣いた。

まゆしぃの本音を引き出すために自分の傷をさらけ出すかやたんの実直さと不器用さに泣いてそこまで一人で抱え込んでいたまゆしぃの孤独にも泣いた。

ななみんに関してはもう既に彼女のバックボーンが良くわからないまま見たBtBで泣いている。

今までずっと推してきたWUGちゃんが大きな舞台で素晴らしいパフォーマンスをやり遂げるのを見て泣く大田さん(作中一番感情移入していたのは彼だ)にはずっとずっとDearDreamがもっとたくさんの人に見つかればいいのに、どうやったら彼らを見てもらえるんだろうともがいていた自分が重なって泣いたし、自分の推しが輝いて誰かに認められた瞬間の喜びを知っているから心から祝福した。

 

涙もろい方ではあるけどそれにしても終始こんな調子だったのはきっとWUGの皆やそれを応援する人たちに今まで私が推してきたアイドルやそのオタクだった自分が重なったからだと思う。

トップアイドルとして君臨してギラギラに輝きつつも国民的サンドバッグとして大した理由もなく軽い気持ちでボコボコに叩かれたり大人の事情で右往左往させられていたAKBの皆とそれを応援して一喜一憂していた自分、メキメキと成長して行くDearDreamとそれを見守れる楽しさと高揚感と中々各数字が伸びず「現場に来てくれれば絶対好きになってもらえる自信があるのに…」とずっと悶々としていた自分と、3月のあの発表から先月の武道館までの日々。

色んなもんが乗っかってのこの感情だった。

見たら「もっと早く知りたかった!」って後悔するかなあと思っていたけれど、多分今のタイミングじゃなかったら「良いアイドルスポ根だったね」だけで通り過ぎたかもしれないので今が私のWUGに出会うタイミングだったんだと思う。

 

新章はキャラデザよりオーバー気味なキャラの動き方や画面の作り方になかなか慣れなくてどうかなあと思っていたけれど私の推しメンであるI-1clubのしほっちさん(先に見た劇場版前後編で一番好きになったキャラで「全力で来て。全力で潰すから」に痺れたのでそのまま一推しになった)の掘り下げもあり、あとやはりI-1には48さんと重なるところがたくさんあるので彼女たちの物語を見られて良かった。各地方チームのエースをとりあえず本店に兼任・移籍させていたころのモヤモヤがね…蘇りましたね…。

 

最終話は立派にオリジナル曲をやりきったランガちゃんにSHINING LINE*を感じて、ちゃんと作中でも3次元でもバトンが渡った相手がいるって羨ましいな、と思ったり、とにかく畳み掛けるメドレーがめちゃくちゃ楽しかった。

全国のアイドルが繋がる「Polaris」はアイドル愛に溢れていてやはり泣いてしまった。

ここからラストにかけて、生身のアイドルたちでマキナXを倒す!や、バーチャルよりも現実の方が強い!ではなくマキナXも含めてアイドルすべてを肯定していて、とても幸せだ。

2015年のFNS歌謡祭がAKBグループ、ももクロモー娘。、乃木坂、欅坂、°C-uteアンジュルムエビ中、しゃちほこと総勢99名のアイドルのコラボパフォーマンスというどえらい企画をした年で、皆で「人生そんな悪くないよ」と歌った恋するフォーチュンクッキーにはピースフル過ぎて本気で世界平和まで感じた。あの時の気持ちに似ていた。

 

それと同時にアニサマでは「WUGちゃんは歴史があるからこうやって同じ時代を生きたアイドルと後輩に送り出して貰えるんだなあ」と漠然と思っていたのが、あれはただのメッセージじゃなくてれっきとした共演だったんだ!ということに気付いて目から鱗が落ちまくった。

フェスは色んなアーティストが集まって、出演者とそのそれぞれのドラマを全部を知っている観客は多分いないと思う。

きっとあの場にいたけどDDが活動停止を控えていたことを今でも知らない人や緑の人はかたぎりいつきくんだと勘違いしたままの人もいてwそれはそれで全然良いんだけど、あの日をきっかけにDDを知って彼らの物語を追ってくれた人や武道館に参加してくれた人がいたことがとても嬉しくて、アニサマという場に感謝していた。

今自分が逆の立場になってあの日が無かったらWUGちゃんは私の中で「ちょっと珍しいご当地声優アイドルユニット」で終わっていただろうから改めて感謝している。

 

WUGちゃんの何が好きかなと言うと、二次元を通して三次元のアイドルが透けて見えてくるところと、三次元キャストだけでなくアイドルという存在そのものへの愛を感じるところで、ドリフェスでも同じ感覚があって、それはずっとシリーズ構成の加藤さんのアイドル観だと思っていたけどきっとそれだけではなくて、アイドルを間近で見ながら作る作品はそういうところがあるのかなあなんて考えた。WUGの第一印象がAKB49とAKB0048と似た感触だったのもそこなのかな。

 

あとアイドルのファンに優しい。アイドルだけでなくそのファンまでリスペクトしていて、ちゃんとファンとして存在させてくれる作品はあまりなくて、ドリフェスはそこが好きなんだけども、WUGもオタクが格好良くて大田さんは模範のようなオタクでありつつ最後まで特別扱いされない。その哲学がとても推せた。

私たちはアイドルの一ファンであり、アイドルの特別な誰かにはなりたくないんだよなあ。

 

そんなわけでWUG面白かったです!

岩手までにあとどんだけ知識入れられるのか分からないけど楽しみだなあ。

あ、二次元のWUGちゃん内での推しはかやたんです!ドリフェスの推しと緑繋がりで綺麗にまとまった!